霧の朝
今朝の福岡は、山里に近づくにつれ霧が濃くなって。
夜明けの空もぼんやりと霞がかかったみたいに日射しが柔らかい。
太陽の脇を飛行機雲がまっすぐに伸びてゆく。
見上げると白く小さな機体。
こんな朝早くから、空の上で一日を始めている人達がいる。
雲の上からだと、日の出はどんな風に見えるのかな。
☕
今朝はコンビニでなく、自販機で買った缶コーヒー。
喉元を通り抜ける温かなくつろぎに目が覚める。
ほっと息をつけば、しっとりとした朝の空気が胸を満たして何かがリセットされてゆくような。
昨日によく似た今日だけど、毎日少しずつ違ってる、そんな今日の始まり…。
団欒
先日立ち寄ったヤマザキのコンビニで目にした、クリスマスケーキのチラシ。
(もう、そんな頃かねぇ…)なんて思いながら、一つもらって帰ったのを開いてパラパラと…。
イチゴのタルトや真っ白な生クリームのケーキにetc…。イチゴが良く映えてどれも美味しそう。
我が家では例年、仕事でヤマザキパンのケーキを扱っている知人の奥さんが、シーズンになると声をかけて下さいます。
今年はどんなのにしようか?
パラパラとチラシのページをめくりながら、
「よしっ!今年はバタークリームのケーキにするかね✨」と言うと、
「今年も! でしょ」と妻がおかしそうに切り返す。
そう、我が家のクリスマスケーキはいつも決まってバタークリーム。
どこかのバター好き父さんの、一年に一度のわがままです👍 生クリームも美味しいけどね。
バタークリーム推進委員長の私を覗いて、幼い頃はめっきり生クリーム派だった娘達も少しずつ味覚が変わってきたのか? しばらく前からはバタークリームの美味しさもわかるようになってきたみたい。
「ここのバタークリームは、年々美味しくなりよる…」とかなんとか。
yosi yosi…🧙♂️
以前は五等分して食べていたケーキ。長女が大阪へ行ってしまってからは、久しく四等分。
でもってつい先日より二女も一人暮らしを始めたから、今年はひょっとして私達夫婦と三女とで三等分になるのかも。
二女も食べに来れると良いのにねぇ。🚙…
子供が一人立ちする毎に72゜から90゜、90゜から120゜?と、切り口が広角になってゆくクリスマスのケーキカット。
バタークリームのケーキは、サイズが一つしかないから、三等分だと沢山食べないと。
美味しいから良いけどね…。☕
娘達もいつか各々の家でクリスマスを祝うようになったら、どこかの父さんみたいにクリームを頬張る度、幼い頃のクリスマスを思い出したりするのかな。
ずっとず~と遠い日の、ふるさとでのこと。
下町の商店街の入口にあった馴染みのケーキ店。店頭に置かれたワゴンでは、売れ残ってしまった箱入りケーキが綺麗に並べられ、少しお得なおつとめ価格で売られていた。
生クリームと比べて、バタークリームは傷みにくかったのかな。🎂
あんずのジャムを挟んだ白いクリームのと、チョコクリームの二種類。サンタの飾りが乗った丸いケーキが目を引いていた。
通りを行き交う人達が足を止めては買い求め、ケーキの入った箱を手に、どこか楽しげに帰っていた下町のクリスマス。
両親と姉と兄と弟。いつも六等分に切られたケーキを頬張っていた子供の頃の私。
時には一日遅れのケーキだったりしたこともあったけど、父母が買ってきてくれたそれは、いつだって団欒の味で胸を満たした。
我が家では今年のクリスマスも、知人の奥さんにケーキをお願いする予定。
一人立ちしていった上の娘達にも声をかけてみようか。
「今年はね?バタークリームにしたんだぞう」って… ☕🍰
うたた寝
日射しが柔らかく良い陽気になりました。
車の窓越しにポカポカと、遠赤外線?
日向ぼっこ愛好家の私は、いよいよシーズンイン。車内でうたた寝の昼休み。
シートの背もたれを倒して見上げると刻々と形を変えてゆく雲の流れ。
空の青を切り取って、壁紙にできたら。
清々しい壁の中を、雲が流れてゆく。
そんな部屋があったら住んでみたい。毎日が秋晴れで、壁の中ではいつもゆったりとした風が吹いている部屋。
日射しの柔らかな空は、雲の光彩もふくよかに見える。
目を閉じて陽を浴びると、瞼の裏が黄や赤に色づいて熱くなる。
微妙な陽の加減で変化する、日射しの色?
目には見えないけれど、ほんのりと温かい。
そんな日射しのような心を持つ人達にいつかまた会えたら… お互い歳を取ったと笑うのかな。
青い空のように清々しくて、秋の日射しのように温かい。
遠い遠いいつか、古い友人達にまた会えたらいいなと思った…。
親バカと穏やかと
今朝の福岡は薄い曇り空。
けれども近くの幼稚園では運動会でもあったのか、昼時に入ったマクドナルドでは、体育着姿のお子さんを連れた家族がちらほらと…。
雨が降らずに良かったね。🍔🍟
我が家ではここ最近、二女の引っ越しの手伝いでこまごまと忙しい。
先日、職場近くの賃貸マンションの契約を済ませ、コツコツと荷物を揃えては運び入れているところ。
海沿いを走る国道のすぐ脇に建つ、真新しいマンション。ちょっと残念だけど、三階の自室の窓からは方角が反対になっていて海が見えない。でも、南向きなので日当たりも良く気持ちがいいね。それに山も見えるし。
休日の今朝も早起きして、娘と二人で荷物の搬入作業。子供の頃にして遊んだプラモデル作りを思い出しながら、台所用の組み立て式ワゴン作りに勤しんどりました。
何もなかった部屋に少しずつ物が増えてゆくのを目にすると、今さらに二女の一人立ちを実感。
少し淋しい思いもあるけれど、娘も一人の居場所が必要な歳になったんだと思うようにもしている父。
来週、最後の家電が届いたら家を出て行く娘。
1LDKの小綺麗な部屋がこれからの娘の住まい。もう、忘れ物はないかね…
不器用でもいいから、しっかり自分と向き合って、一人で頑張ってみんさい。
穏やかで親バカな秋の昼下がり、曇り空はいつの間にかよく晴れて、明るい青になっていた…。
いつか一人の暮らしにも慣れてしまうだろう娘。
でも、ふいに人恋しくなったら、
いつでもご飯を食べに
帰ってきんさい…。
愁い(うれい)
代わり映えのない毎日。
特に何が起きるという訳でもないけれど、性格かな? いつも細々と心配事をしているような気がする。
仕事のこと、娘達のこと、健康のこと、等々.…
今朝も通勤途中で立ち寄ったコンビニで、パンとコーヒーの買い食い父さん。
ちゃんと朝食も摂ってきてるのに、コーヒーを飲むと口が寂しくなる悪い癖。
カロリー高め? なんてまた小さな心配事💧
買わなきゃいいのにと、後になっていつも思う。
もっとも、昼夜肉体労働していると、食べても食べてもお腹が空くんだけどね。
自宅のある町から山里の職場まで続くまっすぐなバイパス道路。片道50分程の間に左側だけでコンビニが7軒。めくるめく朝カフェの誘惑の道。☕
意思の弱い私は、今日もコーヒーカップ片手に車を走らせる。
若い時分からずっと変わらないけれど、街を離れるにつれ心が穏やかになってゆくような気もする私。
遮るものなく遠くまで見渡せる、四季折々な景色のせい?
自己主張するでもなく、そこにあるのがさも当たり前のように、葉一枚、枝一本が織り成す何気ない自然の造形が目を和ませる。
明けたばかりの涼しげな空には、止まっているのか、動いているのかわからないほどゆっくりと漂う朝の雲。
いつもは目に留めることなく、そのすぐ脇を通り過ぎてしまう道端の草が、時として初めて目にした草木のように心を引き付ける。
車を停めてスマホのカメラを向けると、そこには四角く切り取られた心の有り様が写り込む。
目に映える風景は心を膨らませ、抱いた愁いをいつの間にか吹き消してしまう。
ふいに浮かんだ道端の五・七・五…
『ねこじゃらし 愁いくすぐる 明けの空 日射しやわらぐ 秋のたわむれ』
とんと、お粗末さまです…。☕💧
童秋
今日の福岡は朝から気持ちの良い陽気、めずらしく家族の休みが揃った土曜日。
ちょうど大阪で暮らす長女も帰省中。秋晴れの空の下、連れだってちょっと早起きのドライブへ。🚙…
家族五人で遊びに出かけるなんて、はてさてどれくらいぶりだろう。前回が思い出せないくらいに久しぶり。
かしまし三姉妹が幼い頃は、休日のたびにドライブしてたのにね。
実りの秋。福岡県豊前市(ぶぜんし)にある観光農園で、芋掘りと栗拾い。🌰🍠
イガを足で割るの図…。長靴持参の娘、なかなかやるね。🙂👍
家族連れで賑わう園内で歓談しながらの栗拾い。
大きくて艶々した栗が沢山採れましたよ。
^-^v
食欲の秋到来。 栗拾いの後は次なる収奪?芋掘りへ。
土の中から、これまた良い色した芋が次々と顔をのぞかせまして。
大小織り混ぜて、こちらも沢山掘れました。
^-^
楽しそうな娘達の様子を見ていると、なんだかチビッ子三姉妹だった頃に戻ったような。
ブドウ狩りに栗拾い、ザリガニ釣りに潮干狩り、etc…。昔、家族で出かけた時のことみんな憶えてるかなぁ。
秋のこの頃。
看護師をしている二女は、そろそろ一人立ち。最近、職場近くの賃貸物件を探しては、ぼちぼち引っ越しの準備中。
また少し家の中が広くなるのかなぁ?
三姉妹の中で一番おしゃべりな長女も、明日の夕方には大阪へ帰って静かになるね…。
一人、また一人巣立ってゆかなきゃだよ。
でもどこにいたって、元気にしてるなら大丈夫。
今日みたいに、たまにはみんなで顔を合わせられる家族でいれたらいいね。
仕事で留守番している大阪の婿さんも、この次は一緒に出かけられるかな。
(三姉妹栗)
いくつになっても、仲良く楽しそうにしている娘達の笑顔が嬉しい父。
今日は、ホントに楽しかったね…。🌰